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阪神・淡路大震災と図書館活動

著者 稲葉 洋子
定価 1,000円(税抜)
発行年月日 2005年3月19日
判型 A5判並製 89ページ
ISBN 978-4-901908-09-2
Cコード 0000
刷り 1刷

内容紹介

災害からの復興に図書館はどんな役割を担えるのだろうか。『震災文庫』のために考え出したノウハウを提供することで、図書館職員がユニークなコレクションを構築したり、資料を整理・公開する際に少しでも役だてていただくことができれば司書冥利につきるというものである。

 

目次

まえがき 
Ⅰ 兵庫県南部地震の発生 
  (1)1995(平成7)年1月17日 
  (2)震災直後の大学 
  (3)附属図書館の被害 

Ⅱ 「震災文庫」の活動 
  1.相次ぐ震災資料収集グループの結成 
  2.神戸大学附属図書館の収集活動 
  (1)ボランティア関係資料の収集 
  (2)行政資料の収集 
  (3)市民の情報発信元年-自費出版物の入手法- 
  3.「震災文庫」の立上げと公開準備 
  (1)1995(平成7)年。「震災文庫」の立ち上げ 
  (2)網羅的な収集って何? 
       -データ作成とインターネット公開- 
  4.「震災文庫」公開後 -どのように継続・維持していくか- 
  (1)1996(平成8)年 -「震災文庫」発展期- 
  (2)1997(平成9)年 -「震災文庫」充実期- 
  (3)1998(平成10)年~1999(平成11)年 
       -デジタル化進む- 
  (4)2000(平成12)年~2001(平成13)年 
       -業務の見直しが進む 

Ⅲ コレクションづくりに役立つ資料収集・整理・公開・保管の方法 
  1.資料収集 
    市販図書・雑誌の収集方法 
    寄贈依頼 
    流通ルートに乗らない自費出版物やミニコミ誌等の資料 
    官公庁等の資料収集 
    NG0・NPO等ボランティア団体の資料収集について 
    チラシ・ポスター等の一枚もの資料 
    自分の足で積極的に収集 
  2.整理・保管方法 
    図書の整理・保管 
    抜き刷り・パンフレット類の整理と保管 
    二つ折り、三つ折りリーフレットの整理と保管 
    チラシやポスター等の一枚もの資料の整理と保管 
    新聞原紙の保存の保管と整理 
    新聞の特集版の公開・保存 
    保存・修復の専門家とのネットワークの必要性 
  3.分類 
    「震災文庫」の分類はどうして16分類? 
    請求記号の与え方について 
  4.デジタル化 
    写真のデジタル化 
  5.著作権処理 
    著作権の許諾依頼 
  6.PR・広報 
    新聞・ラジオ・テレビなどマスメディアにおける広報     
    統計のおもしろさ 
    「震災文庫」見学案内 
    レファレンス 

<年表>「震災文庫」設立・発展過程と関係機関の動き一覧