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「助けて」と言える社会へ 性暴力と男女不平等社会

著者 大沢 真知子
定価 1,800円(税抜)
発行年月日 2023年5月
判型 四六判並製 247ページ
ISBN 978-4-908443-80-0
Cコード 0036
刷り 1刷

内容紹介

本書は、長年、非正規・ワーキングプア・ワークライフバランスなど、特に女性キャリア研究に打ち込んできた著者がさまざまな現場取材や研究プロジェクトで明らかになった問題と提言をまとめた野心作です。

コロナ禍でより顕在化した性暴力、男女不平等社会の実態。
性暴力被害者の実態を社会に伝え、性暴力が生じるメカニズムを解明するとともに、性暴力のない社会を目指ために、私たち一人ひとりがどう取り組んでいくべきか……。
セクシャル・ハラスメントや性暴力問題に関心があったり、深刻な悩みを抱えている全ての人たちに強くお勧めします。

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目次

はじめに

第1章 追い込まれる女性たち

1.女性を直撃したコロナ禍―DVとその実態
2.ドメスティックバイオレンス(DV)とは何か 
3.コロナ下で増加するDV相談と「DV相談プラス」 
4.DV被害者の支援 

 

第2章 性暴力被害者支援のために

1.「性暴力救援センター 日赤なごやなごみ」の設立 
2.長江美代子さんのお話 
3.片岡笑美子さんのお話 
4.なごみの活動からわかったこと 
5.女性のための女性による相談会
6.共依存という問題

 

第3章 三万八三八三件の被害者から見えてきた性暴力の実態

1.性暴力とは何か 
2.ある性被害者の証言 
3.アンケート調査の結果から見えてきたこと 
4.刑法の改正と今後 
5.強姦神話と不十分な被害者への支援 
6.声を上げた被害者たちによって変化が始まっている

 

第4章 職場における性暴力

1.セクシャル・ハラスメントの規制 
2.増える就活セクハラ
3.実態調査の結果から見えてきたこと 
4.NHKのアンケート調査の結果から見えたこと 
5.男性の被害者の経験から見えてくるもの 
6.セクハラは男性問題

 

第5章 男女不平等社会とDV・性暴力

1.平成は失われた時代だったのか 
2.コロナ禍が浮き彫りにした男女不平等社会日本 
3.性被害による社会的・経済的損失 
4.幼少期の被害がその後に与える深刻な影響 
5.「助けて」と言える社会へ

 

あとがき
参考文献
付録 相談先一覧